4階建て校舎の屋上にある「実践の森」は、武蔵野の自然を再現した屋上庭園です。
雑木林から小川,蓮田があり、池にはメダカまで泳ぐ学びの「森」です。
今回の工事では、この「森」に少しだけ手を加えて、より癒しと安らぎを覚える場所として利用してもらえるよう整備いたしました
(「森」の全景 施工前)
ベンチから「森」見るとマツなどの常緑樹が視界を遮っている感がありました。
(施工後)
思い切ってマツやツゲなどを撤去する事によって奥まで見通せ、雑木林の雰囲気が増しました。
まだ葉が出そろっていない為に少しさびしい気もしますが初夏を迎える頃にはさらに良くなるでしょう。
(「森」の奥から 施工前)
刈込まれているツゲが少々気になります。
思い切って無くしてしまうのも、時に必要となります。
(「森」の奥から 施工後)
通路周りは主に落葉樹と低木、下草類となりました。
(小川の水源周り 施工前)
水源の所までの通路部分の防水シートが露出しているなど、少々荒れた感じになってしまっています。
(小川の水源周り 施工後)
通路に飛石を施し、周りに筑波ゴロタを敷き詰める事によって、一つ景色を作りました。
(池周り 施工前)
池の周りはチガヤの原といった作りで、周りには低い竹垣がありました。
床との境には丸太で土留が施されていましたが、所々腐ってしまっているところがあり、年に数か所交換しなければならなかったようです。
(池周り 施工後)
土留をレンガに変え、メンテナンスの軽減を図ります。シバザクラやオタフクナンテンなどで彩りを添え、アオハダ,アオダモといった雑木を加えました。
竹垣を無くすことによって開放感が生まれました。
(池周り 施工途中)
池の護岸に朴石を追加して、より自然に近い雰囲気を出すとともに、メダカの隠れる場所を増やします。
丸太で囲われた循環ポンプが通路の幅を狭め、違和感を感じてしまいます。
(池周り 施工後)
華やかさと、開放感ある雰囲気になったと思います。
(池,森への入り口 施工前)
まだ若葉の開かない時期もありますが、少々さびしげ。「森」への入口よりもベンチに目がいってしまいがちです。
(池,森への入り口 施工後)
屋上へのドアを開くとシバザクラに目を奪われ、「森」への入口が強調されました。
(池,森への入り口 施工前)
「森」への導入路をより強調するように石敷きを追加し、入口を遮るように設置されていた池の循環ポンプを移動して植栽で目立たないようにしました。
(完成後の全景)
武蔵野の森,里山を再現した植生に少々手を加え、訪れる方が自然を学ぶと共に心穏やかになれる場となればと思います。
実践学園の学園通信で紹介されました。
東京都中野区にある実践学園中学・高等学校の屋上にある「実践の森」
「環境大臣賞」を受賞したこの「森」は生徒さん達が自然を学び、触れ合える場になっています。
今回はこの「森」を整備し、少しだけ手を加えさせて頂きました。