元々ある古いお庭の法面部分の修景と、登りきった所にある御社への通路作りを行う。
法面の修景は土留めを兼ねて鳥海石を用いて崩れ積みとし、御社へ続く通路は自然石の玉石で階段を作ってゆく。
平地部分は玉石を敷き詰め、ミカゲ砂利で化粧をした。
石工事が終わった段階で、灌木、下草を植付け新しく作った所と古い庭をなじませてゆく。
全体の雰囲気を壊さぬよう、材料や技法を吟味しつつ、さらに新たな景色を加えて行くことが必要とされる。
施工前の状況 建物の西側、普段はあまり目立たない所が今回の工事場所
法面 急な法面にサツキや竜のひげなどが植えられている。
上の方に御社があり、今までは木々の間を分け入るように登って行かなければならない。
工事開始 まず石積みと通路の場所を決め、植木や下草を移植して行く。
鳥海石 鳥海石を据えて行く。
里山の雰囲気を出す為、渋みのある山石を使う。
石の配列や噛み合わせなど気の抜けない作業。
石積みがほぼ終了 これから御社までの通路と平地部分の工事を行ってゆく
御社へ続く通路の完成 使い勝手も重要だが、景色に溶け込むことも大切。
数年たてば周りとなじみ、はじめからあった様な細道になればと思う。
平地部分 あえて丸みのある川石を使い、まわりに御影砂利を敷き詰める。場所的に薄暗かった今までのイメージを、明るい雰囲気に変えている。
お客様がお持ちだった引臼でアクセントをつける。
完成 灌木や下草を植付け、さらに周りと同化させる様に植栽をして行く。
石と石の隙間にも緑を入れ工事終了。